インストール時に同梱されるStartup Scriptのファイル名称が更新されていない
OS macOS10.15.7
バージョン Illustrator ver.26.0
Illustratorをインストールした際にバンドルされるStartup Scriptである「/Library/Application Support/Adobe/Startup Scripts CC/Illustrator 2022/illustrator-20.0.jsx」ですが、このファイル名が数バージョン前から更新されていません。
これはAdobe Bridge CCにおけるStarup Scriptの読み込みに影響を与えます。直近の2021と2020に関して書きますが、この2つはBridge起動の際にコンフリクトを起こし読み込まれません。
対処方法
1.ファイル名の是正
Startup Script内の各ファイル名を変更します。Illustrator 2021内には「illustrator-20.0」フォルダと「illustrator-20.0.jsx」ファイルが存在しますが、これらをそれぞれ
illustrator-21.0
illustrator-21.0.jsx
とします。
同様に、Illustrator 2022内「illustrator-20.0」フォルダと「illustrator-20.0.jsx」を
illustrator-22.0
illustrator-22.0.jsx
とします。
また、ファイル内のXML部分もIllustratorでは全て同一の文面となっています。これはBridgeに読み込まれた場合に全て同じ表示となり、バージョンの特定が不可能になります。
これは、以下のように「dc:title」部分を以下のようにすべきでしょう。
<ScriptInfo xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xml:lang="ja_JP">
<dc:title>Adobe Illustrator CC 2022/dc:title
<dc:description>このスクリプトを使用して、他のアプリケーションと Adobe Illustrator CC 2022 を通信させることができます。/dc:description
</ScriptInfo>
以上の処理でBridgeがStartup Scriptを正常に読み込むようになります。
Illustrator 製品版フィードバックへのご協力ありがとうございます。
ご報告いただきました「../Startup Scripts CC/Illustrator 2022/」 内の「illustrator-20.0」フォルダ名と「illustrator-20.0.jsx」ファイル名についての問題を macOS と Windows にて確認いたしました。
「illustrator-20.0.jsx」ファイル冒頭のビルド情報には、「@@@BUILDINFO@@@ “illustrator-26.0.jsx”」と記述されていますので、正しいファイル名は「illustrator-26.0.jsx」と思われます。
従いまして、フォルダ名も「illustrator-26.0」になると思われます。
また、ファイル内部の XML部分の「dc:title」、「dc:description」のバージョン記述ですが、製品名から「CC」は削除されておりますので、「Adobe Illustrator 2022」になると思われます。
担当エンジニアにフィードバックし、どのように修正されるか確認できましたら、こちらでご報告いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
Illustrator チーム